第9期全國人民代表大會(全人代)第4回會議は6日午後、記者會見を開き、外交部の唐家セン部長が中國の外交政策や國際情勢などについて國內外の記者の質問に答えた。
ドイツ通信(DPA)記者:中國財政部長は今日午前に新たな予算案を提出したが、中國の國防予算は17.7%増加した。財政部長はこれについて國際社會に大きな変化が起きているからだと説明したが、その大きな変化とは具體的に何を指しているのか詳しく説明してほしい。米國が配備を進める米本土ミサイル防衛システム(NMD)と関係はあるのか。
唐家セン部長:米國が配備を進めるNMDとは直接の関係はないと考えている。中國では長期にわたり、現代化建設の資金を確保するために、國防費の支出を抑えてきた。今年の國防予算が増加した主な要因は2つある。一つは國內経済の発展に伴い人々の生活レベルが向上し、平均給與も増加してきたことを受けて軍人の給與水準もこれに合わせて増加させる必要があったという點。もう一つは、國防の現代化建設と軍事體制改革を推し進める必要があったという點だ。これらの要素が國防予算の増加につながった。指摘しなければならないことは、中國の國防予算は世界の大國の中でも最も低い水準にあるということだ。米國の今年の國防予算3054億ドルに比べると、中國の國防予算はたったの5%を占めるに過ぎず、隣國である日本と比べても30%に過ぎない。
「人民網」2001年3月7日