衛留成海南省省長は4月22日同省の博鰲で開催されたアジア?フォーラム年次例會の「中國の平和的な臺頭とアジアの新しい役割」という円卓會議において、海南省は南中國海におけるエネルギー経済協力のために積極的な役割を果たすことを願っていると語った。中國海洋石油総公司で20年間勤務したことのあるこの省長はさらに次のように語った。
海南省は南中國海域に位置し、中央政府の授権で南中國海域を管轄し、中國で唯一の海洋管轄権のある省である。海南省には南中國海の石油?天然ガス開発と南中國海の共同開発のために寄與する上で有利な條件がそろっている。
海南省ではここ數年來、石油?天然ガスを主とするエネルギー資源経済は大きな発展をとげた。現在、海南省は毎年、天然ガス30億立方メートルを消費し、2008年には、50億立方メートルに達する。海南省には現在、140萬トンクラスの大粒型尿素プロジェクト、800萬トンクラスの石油製錬プロジェクト、60萬トンクラスのメチル?アルコール?プロジェクトがあり、中國海洋石油総公司と中國石油化學工業総公司はすでに海南省で200億元を投資して石油化學工業を発展させている。海南省は南中國海の紛爭と関わりのある各國とエネルギー資源経済の発展について経験を交流し、協力を強化することを願っている。
今年3月14日、中國、フィリピンとベトナムの三カ國の石油會社がマニラで調印した「南中國海合意區における三カ國共同海洋地震活動に関する取り決め」は南中國海での共同開発をめぐって実質的な一歩を踏み出したことを示すものである。
現在、中國は東南アジア諸國連合(ASEAN)諸國の政府及びエネルギー関連企業との間ですばらしい協力をくり広げている。地域的エネルギー資源戦略の枠組から見て、中國?フィリピン?ベトナムの協力とモデルケースとしての効果が逐次広められるなら、エネルギー資源不足の狀況を緩和させることができるばかりでなく、石油?天然ガスをめぐっての地域的協力も関連産業の協力と発展を促すことになろう。
海南省に定著した博鰲アジア?フォーラムの主旨はアジアに立腳し、アジア諸國とのコミュニケーションと経済交流を深化させ、協力を協調させ、南中國海におけるエネルギー資源協力のためにコミュニケーションと対話のプラットホームを提供することにある。
「チャイナネット」2005年4月23日