第二次世界大戦に觸れると、歐米諸國の人々は日本の真珠灣襲撃は知っているが、南京大虐殺、舊日本軍の従事慰安婦、細菌戦などこの世のものと思われないほど悲慘な出來事はよく知らなかった。2005年、カナダ國籍の華人の王裕佳氏が創(chuàng)設した「カナダ抗日戦爭史実保全會」は手數(shù)をかけて、日本帝國主義の中國侵略の歴史を初めてカナダのオンタリオ州の中等學校の歴史教科書に盛り込むことに成功した。先般、王裕佳氏は「カナダ抗日戦爭史実保全會」のメンバーたちを率いて南京市を訪れ、「張純?nèi)缗筏芜z著『南京大虐殺』をもととして『張純?nèi)绀文郡橐姢磕暇┐笈皻ⅰ护趣いΕ丧濂幞螗骏戛`映畫をとるつもりで、2007年末に歐米諸國で上映する計畫を練っている」ということを明らかにした。
王裕佳氏の職業(yè)は開業(yè)醫(yī)である。「カナダ抗日戦爭史実保全會」を創(chuàng)設する初志について、王裕佳氏は「私はただ一つの信念をもっている。それは『不平に遭えば主張を口に出す』ということである。第二次世界大戦期に、日本は中國を含む數(shù)多くのアジア諸國ですさまじい罪を犯し、全人類の怒りを引き起こした。しかし、日本當局はこれまでこれらの侵略歴史を認めようとしていない。より多くの人々、特に歐米の人々にこの歴史の真実を知ってもらうため、人々に直接の資料を提供する必要がある。その目的は新たな憎しみを生み出すのではなく、歴史の真実をすべて明らかにし、歴史のトラウマをよく認識したうえでそれを癒した後、平和を再建することを目指している」とはっきりと答えた。
オンタリオ州の教育局に日本帝國主義の中國侵略の歴史を地元の歴史教科書に盛り込むことを認めさせるため、どのように説得したかについて、王裕佳氏は「イバラを切り開いて道をつくる」というたとえを使った。カナダに対する日本の影響は非常に大きなものであり、カナダの大學には日本が資金で援助している研究テーマも數(shù)多くあるので、最初、王裕佳氏らの主張を取り入れる人はいなかった。2004年に、王裕佳氏らの招請でカナダの歴史學教授20人が中國の南京市、北京市、上海市を訪れ、直接の資料に觸れたうえで、これらの教授は帰國後、第一陣のボランティアとなり、地元の教育局に対する遊説にも積極的に參加し、「第二次世界大戦のアジアの歴史を教科書に盛り込むよう」政府に働きかけ、「カナダ抗日戦爭史実保全會」の「教師のマニュアル」の編纂にも參加した。數(shù)多くの教師、教育局のスタッフおよび「カナダ抗日戦爭史実保全會」の努力によって、2005年9月、「カナダ抗日戦爭史実保全會」と教育局との持久戦にとうとう終止符が打たれた。今や、オンタリオ州の900余所の中等學校では「日本の中國侵略」が歴史の必修課程と定められている。
日本の中國侵略に觸れれば、王裕佳氏の親友である故人の在米中國人作家張純?nèi)纾ēⅴぅ辚?チャン)女史に觸れなければならない。張純?nèi)缗筏巍耗暇┐笈皻ⅰ护蠚W米の人々および歐米在住の華人に、日本軍國主義が中國で犯した罪の一端を提示した。王裕佳氏は、張純?nèi)缗筏预槊蚪~ったということを耳にしてこのうえなく悲しみ、より重要なのは「彼女のつづいて歩み続ける」ことであると考えた。張純?nèi)缗筏騻皮证郡帷ⅰ弗圣揽谷諔闋幨穼g保全會」は「張純?nèi)缁饡工騽?chuàng)設し、抗日戦爭の史実についての研究や教育に対し、資金面でサポートすることになった。また、張純?nèi)缗筏芜z著『南京大虐殺』をもとにしたドキュメンタリー映畫の『張純?nèi)绀文郡橐姢磕暇┐笈皻ⅰ护蛑谱鳏贰?007年末に歐米諸國で上映することになっている。
「チャイナネット」 2006年7月20日