溫家寶総理は11日、歐州連合(EU)のトロイカ外相(持ち回り議長國のルクセンブルク?アッセルボルン外相、歐州委員會ワルトナー対外関係委員、次期持ち回り議長國の英外相代理)との會談で、EUによる中國製繊維製品の輸入制限について、中國側の立場を次のように説明した。
繊維製品の輸入割當枠(クオータ)の廃止と世界貿易の一體化は、公平な自由貿易の実施にとって完全に必要なものであり、世界各國が努力を払うべきだ。中國政府は繊維品貿易の一體化への穏やかな移行を積極的に促進しており、昨年以來、一部繊維製品への輸出関稅課稅、繊維製品の輸出稅還付の引き下げ、輸出自動許可管理制度の実施などを含む一連の措置を自発的に講じてきた。これらの措置はすでに顕著な効果を示しており、今後さらに進むだろう。
EU中國間の繊維製品貿易摩擦を現在激化させている原因を、全面的に認識、分析するべきだ。貿易摩擦と問題の緩和には雙方の共同努力が必要だ。中國とEUの全面的な戦略パートナーシップを維持するという大局に立ち、対話と疎通を強化し、対等な協議を行い、適切な問題解決法を模索し、両者間の貿易関係を共同で守るべきだ。
中國政府は、繊維製品貿易問題にEUが注目していることを理解している。われわれは効果的な措置をさらに講じ、マクロレベルから繊維業界への指導と調整を強化する。主に経済的手法を用い、一部繊維製品輸出の急増を抑制し、中國における繊維製品貿易體制の転換と、繊維業界の持続的で健全な発展を促進していく。
「人民網日本語版」2005年5月12日