▽伝統(tǒng)的製造業(yè)への外資導(dǎo)入を奨勵(lì)しない

國(guó)務(wù)院の承認(rèn)を受けて、國(guó)家発展改革委員會(huì)と商務(wù)部は先月31日に第57號(hào)令を出し、「外商投資（外資導(dǎo)入）産業(yè)指導(dǎo)リスト」の2007年修訂版を全文発表した。12月1日から施行される。これと同時(shí)に、同委と同部が以前に発表した「外商投資産業(yè)指導(dǎo)リスト」2004年修訂版は即日廃止された。

新リストは、製造業(yè)分野において、今後はハイテク産業(yè)、設(shè)備製造業(yè)、新材料製造業(yè)などでの外資導(dǎo)入を一層奨勵(lì)すると強(qiáng)調(diào)している。

サービス業(yè)分野では、世界貿(mào)易機(jī)関（WTO）加盟時(shí)の承諾事項(xiàng)を全面的に履行すると同時(shí)に、開(kāi)放拡大を積極的かつ適切に進(jìn)め、アウトソーシングサービスの引き受けや現(xiàn)代型物流などの奨勵(lì)対象を増やし、これまで制限や禁止の対象になっていた項(xiàng)目を減らすとしている。また技術(shù)が成熟し、強(qiáng)い生産能力を備えた一部の伝統(tǒng)的製造業(yè)については、今後は外資導(dǎo)入を奨勵(lì)しないとし、これら産業(yè)の外資導(dǎo)入プロジェクトに制限類條項(xiàng)を適用することを明確にしている。

ある専門家によると、WTO加盟から約6年が経過(guò)し、中國(guó)は経済グローバル化に一層歩み寄るようになった。こうした新しい情勢(shì)の下で、対外開(kāi)放の範(fàn)囲と程度を一層拡大し、開(kāi)放型経済のレベルを向上させ、経済や技術(shù)をめぐる國(guó)際的競(jìng)爭(zhēng)?協(xié)力への參加をより広範(fàn)囲に、より多分野で、より高レベルで進(jìn)め、海外?國(guó)內(nèi)両市場(chǎng)を十分に利用することが必要だ。また新情勢(shì)に対応するために、中國(guó)経済の発展レベルを絶えず向上させ、経済成長(zhǎng)モデルの転換を加速し、産業(yè)構(gòu)造の改善?グレードアップを推進(jìn)し、中國(guó)の特色ある新型工業(yè)化の道筋を堅(jiān)持し、科學(xué)技術(shù)の進(jìn)歩をよりどころとして、自主革新力を高め、構(gòu)造調(diào)整を推進(jìn)していくことが必要だ。

新リストは、経済成長(zhǎng)が主に第二次産業(yè)が牽引するものから第一次、第二次、第三次産業(yè)がともに牽引するスタイルに転換すべきであること、主に物資や資源の消費(fèi)の増加をよりどころとしたものから科學(xué)技術(shù)の進(jìn)歩、労働者の素質(zhì)向上、管理の革新?転換をよりどころとしたものに転換すべきであることを、明確なシグナルとして発している。

▽重要鉱物資源開(kāi)発への外資導(dǎo)入を奨勵(lì)しない

ある専門家は新リストを打ち出した背景について次のように話す。中國(guó)は人口が多く、相対的に自然資源が不足する國(guó)であり、ここ數(shù)年來(lái)の國(guó)民経済の急速な発展に伴い、資源?エネルギー需要が目に見(jiàn)えて増加し、供給量はますます不足している。これに國(guó)際エネルギー?原料価格の継続的上昇が加わり、中國(guó)企業(yè)の負(fù)擔(dān)と生産コストが増大している。また中國(guó)では長(zhǎng)らくエネルギーの投入量と消費(fèi)量が多く、汚染物質(zhì)排出量も多く、エネルギー利用効率の低い粗放型の経済成長(zhǎng)モデルが追求されてきたため、資源?エネルギーは利用効率が低く、消費(fèi)量が膨大で、環(huán)境も悪化しており、資源?環(huán)境問(wèn)題が日に日に深刻化している。これが翻って中國(guó)経済の発展に影響を與え、発展を制約するものとなっている。

新リストは外資導(dǎo)入について、外資による循環(huán)型経済、クリーン生産、再生可能エネルギー、生態(tài)環(huán)境保護(hù)などへの投資を奨勵(lì)し、外資のリソースの総合的利用への投資を奨勵(lì)するとし、関連の奨勵(lì)類項(xiàng)目を新たに増やした。國(guó)內(nèi)で不足あるいは再生不可能な重要鉱物資源については、外資導(dǎo)入を奨勵(lì)しない。一部の再生不可能な重要鉱物資源には外資導(dǎo)入による調(diào)査?開(kāi)発を認(rèn)めず、物資やエネルギーの消費(fèi)量が大きく、汚染度の高い外資導(dǎo)入プロジェクトを制限あるいは禁止する。

▽単純な輸出奨勵(lì)政策を調(diào)整

新リストは、貿(mào)易黒字の拡大や外貨準(zhǔn)備の急増という新情勢(shì)に対して、國(guó)は単純な輸出奨勵(lì)政策の実施という方向性を継続しないとしている。輸入の適切な増加をはかることは、國(guó)際収支のバランスを取り、ハイテクやハイテク設(shè)備の輸入を拡大し、中國(guó)企業(yè)の技術(shù)?設(shè)備レベルの向上を促進(jìn)する上でプラスになるという。

さきに商務(wù)部が発表した「中國(guó)対外貿(mào)易情勢(shì)報(bào)告」によると、年初以來(lái)、中國(guó)の対外貿(mào)易は昨年來(lái)の急成長(zhǎng)傾向を維持し、第1～3四半期（1～9月）の輸出入額は1兆5708億3千萬(wàn)ドルに達(dá)して、前年同期比23.5％増加した。同期には輸出が急速に増加した一方、輸入は相対的に落ち著きをみせ、貿(mào)易黒字は引き続き拡大した。第3四半期には外貨準(zhǔn)備が1兆4300億ドルに達(dá)した。

今回の修訂作業(yè)により、外資導(dǎo)入を奨勵(lì)する産業(yè)リストの中から「中?西部地域限定」の項(xiàng)目が消えた。中?西部地域や東北舊工業(yè)基地などにあって、外資導(dǎo)入を奨勵(lì)すべき優(yōu)勢(shì)産業(yè)や特色ある産業(yè)については、これから修訂作業(yè)が行われる「中?西部地域外資導(dǎo)入優(yōu)勢(shì)産業(yè)指導(dǎo)リスト」に一括して組み込むことが検討されている。

▽関連項(xiàng)目調(diào)整で経済の安全性を確保

対外開(kāi)放の一層の深まりに伴い、中國(guó)の経済発展に対する世界経済の影響が日に日に拡大している。國(guó)際金融市場(chǎng)の動(dòng)揺や、先進(jìn)國(guó)の経済的優(yōu)勢(shì)の圧力などだ。こうした中で國(guó)家経済の安全性確保の問(wèn)題が重要性を増している。中國(guó)共産黨第17回全國(guó)代表大會(huì)での報(bào)告の中でも、國(guó)際的経済リスクへの関心や対策の必要性が提起された。経済グローバル化の加速を背景として、対外的開(kāi)放レベルを全面的に引き上げ、國(guó)家経済の安全性を著実に保護(hù)し、効果的な國(guó)家経済安全體制メカニズムをうち立て、國(guó)の経済安全観測(cè)?警告システムや緊急対応能力を強(qiáng)化することが重要だ。このため新リストでは、國(guó)家経済の安全に関わる戦略的?敏感的業(yè)界については、引き続き開(kāi)放を控え、関連項(xiàng)目を適宜調(diào)整し、國(guó)內(nèi)の発展と対外開(kāi)放を統(tǒng)一的に計(jì)畫し、國(guó)の経済的安全性を確保している。

▽軌道交通輸送設(shè)備を全面開(kāi)放へ

「上海証券報(bào)」によると、新リストでは、中國(guó)軌道交通輸送設(shè)備製造業(yè)が今後、外資に向けて全面的に開(kāi)放されることが明らかになった。

軌道交通輸送設(shè)備製造業(yè)界の各業(yè)務(wù)のうち、リストの外資導(dǎo)入産業(yè)の奨勵(lì)類とされたのは次の通り。

▽高速鉄道、鉄道旅客輸送専用線、都市間鉄道、幹線鉄道、都市軌道交通などの輸送設(shè)備の車両?関連部品（牽引伝導(dǎo)システム、制御システム、制動(dòng)システム）の研究?開(kāi)発、設(shè)計(jì)、製造

▽旅客サービス施設(shè)?設(shè)備の研究?開(kāi)発、設(shè)計(jì)、製造と関連情報(bào)システムの設(shè)計(jì)、開(kāi)発

▽高速鉄道、鉄道旅客輸送専用線、都市間鉄道の軌道?橋梁設(shè)備の研究?開(kāi)発、設(shè)計(jì)、製造

▽軌道交通の輸送通信信號(hào)システムの研究?開(kāi)発、設(shè)計(jì)、製造

▽電化鉄道の設(shè)備?機(jī)材の製造や線路の騒音?振動(dòng)制御技術(shù)の研究?開(kāi)発

▽鉄道客車の汚物排出設(shè)備の製造

▽鉄道輸送安全監(jiān)視設(shè)備の製造

これらへの投資は協(xié)力、合弁の形に限るとしている。

今回は奨勵(lì)類リストに高速鉄道、鉄道旅客輸送専用線、都市間鉄道などのインフラの総合的補(bǔ)修が新たに加えられ、投資には中國(guó)資本の持ち株が義務(wù)づけられた。

これにさきだち、外資系企業(yè)の中國(guó)都市軌道交通市場(chǎng)での戦いが白熱しており、今回の奨勵(lì)類リスト公布により、海外からの投資がより広い範(fàn)囲に拡大し、研究?開(kāi)発、設(shè)計(jì)、製造、製品の生産配置はもとより、整備や補(bǔ)修の分野にまで拡大することが予想される。

関連データによると、今後10年で中國(guó)では少なくとも1200～1500キロのさまざまなタイプの都市軌道交通が建設(shè)される見(jiàn)込みで、車両5千～6千臺(tái)が必要になる。現(xiàn)在約30都市が都市軌道交通の建設(shè)を求めており、第11次五カ年計(jì)畫（2006～2010年）期間に都市軌道交通には260億ドルの投資が必要になるものと予想される。

▽一般住宅建設(shè)への外資導(dǎo)入を奨勵(lì)しない

「上海証券報(bào)」によると、まもなく廃止される「外商投資（外資導(dǎo)入）産業(yè)指導(dǎo)リスト」の2004年修訂版に比べて、新リストでは中國(guó)不動(dòng)産業(yè)への外資導(dǎo)入について一連の変更點(diǎn)がある。（１）「一般住宅の開(kāi)発?建設(shè)」への外資導(dǎo)入が奨勵(lì)類リストから削除された（２）制限類リストに「不動(dòng)産中古市場(chǎng)取引および不動(dòng)産仲介?あっせん會(huì)社」への外資導(dǎo)入の項(xiàng)目が新たに加わった（３）「大型テーマパークの建設(shè)、経営」は制限リストからはずれたが、「合弁?協(xié)力に限った大規(guī)模な土地開(kāi)発」と「高級(jí)ホテル、別荘、高級(jí)オフィス、國(guó)際會(huì)議展示センターの建設(shè)、経営」に対する制限は現(xiàn)狀のまま――などだ。

昨年7月、建設(shè)部、國(guó)家発展改革委員會(huì)、國(guó)家外匯管理局など6部門?委員會(huì)は共同で「不動(dòng)産市場(chǎng)における外資の參入と管理の規(guī)範(fàn)に関する意見(jiàn)」を提出し、外資導(dǎo)入制限の要求を明確に打ち出した。今年3月には商務(wù)部が「2007年の全國(guó)外資導(dǎo)入作業(yè)に関する指導(dǎo)的意見(jiàn)」を発表し、不動(dòng)産業(yè)の外資導(dǎo)入を厳格に制限するよう求めた。また年初以來(lái)、北京、深センなどの都市でも、地域的な外資導(dǎo)入制限の細(xì)則が相次ぎ公布されている。

▽外資による発電所の建設(shè)?運(yùn)営が可能に

國(guó)務(wù)院の承認(rèn)を受けて、國(guó)家発展改革委員會(huì)と商務(wù)部は先月31日に第57號(hào)令を出し、「外商投資（外資導(dǎo)入）産業(yè)指導(dǎo)リスト」の2007年修訂版を全文発表した。12月1日から施行される。

「上海証券報(bào)」によると、新リストでは、中國(guó)資本がマジョリティを持つとの條件付きで、発電所の建設(shè)?運(yùn)営への外資導(dǎo)入が許可された。

2004年版では、発電所の建設(shè)?運(yùn)営は禁止類項(xiàng)目に入っていたが、今年の改訂版で初めて制限類項(xiàng)目に加わった。

同時(shí)に、西蔵（チベット）自治區(qū)、新彊ウイグル自治區(qū)、海南省等の小規(guī)模な発電所においては、単機(jī)容量30萬(wàn)キロワット以下の石炭ガスタービン発電所、単機(jī)容量10萬(wàn)キロワット以下の石炭ガスタービンと蒸気タービン複合発電所の建設(shè)?運(yùn)営が制限類に加わった。他の地域では、同種の発電所の建設(shè)?経営は禁止類項(xiàng)目とされた。

これらの內(nèi)容は中國(guó)の「産業(yè)構(gòu)造の調(diào)整指導(dǎo)目録（2005年版）」で提起された事項(xiàng)にならって調(diào)整を加えたもので、単機(jī)容量30萬(wàn)キロワット以下の火力発電設(shè)備の増加を制限し、60萬(wàn)キロワット以上の大型設(shè)備の建設(shè)を奨勵(lì)するものとなっている。

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2007年11月9日