宇宙経済の産業(yè)チェーンは、さまざまな経済分野の中で最も長期的なもので、あらゆる分野をカバーするものとみる人は多い。こうした見方は大げさなものではなく、一つの宇宙事業(yè)に関連をもつ産業(yè)は、日常生活のほぼすべての分野に及んでいる。エネルギー、鉄鋼、新材料、電子、機械、通信はもとより、宇宙服には繊維、ファッション製品加工、宇宙食には農産品、食品加工などの各産業(yè)が関わってくる。
有人宇宙船「神舟7號」も例外ではない。大は宇宙船の船體に使われる新材料から、小は宇宙船に積み込まれる農作物の種一粒まで、「神舟7號」の打ち上げにはあらゆる産業(yè)が関わっている。
「神舟7號」の関連産業(yè)は日常生活の各方面に関わりをもっており、その科學技術的成果が民間に転用されれば、そこから生まれる産業(yè)的価値は計り知れないものになる。
実際、宇宙事業(yè)の産業(yè)的価値について、早くも世界でデータに基づく論証がなされている。歐米の複數(shù)の研究機関が、宇宙分野で投じた1元は8~14元の付帯効果をもたらすと算定する。米國で240億ドルを投じて進められた月面探査のアポロ計畫は、科學技術的成果の民間転用後、2千億ドルを超える産業(yè)的価値をもたらした、
中國でも「神舟5號」、「神舟6號」の打ち上げ後、類似のデータが得られた。北京航空航天大學経済管理學院の韓立巖教授の説明によると、中國では宇宙計畫がスタートして以來、宇宙産業(yè)への総投資額が毎年平均數(shù)百億元に上り、ここから生まれる産業(yè)的価値は2倍に達し、さらに5~6倍の波及効果が生じた。おおまかな算定では、これまでに神舟5號?6號がもたらした産業(yè)的価値は1200億元を超えるという。
(2)利益が一層拡大 北京航空航天大學経済管理學院の魏法傑副院長によると、「神舟7號」の打ち上げは中國のロケット技術の成熟や、有人宇宙船、船外活動などの技術の飛躍を示すものだ。「神舟7號」は宇宙産業(yè)の発展をもたらすだけでなく、今後は國民経済に大きなパワーをもたらすことになるという。
魏副院長はまた次のように述べる。中國の宇宙プロジェクトは立ち上がりが一部の歐米諸國に出遅れたため、宇宙科學技術の民間転用までには長い道のりがある。相対的に言って、中國は宇宙科學技術の民間転用技術でなお初期段階にある。このため一連の神舟事業(yè)とアポロ計畫とでは、そこから生まれる産業(yè)的価値に開きがあるのはやむを得ない。
ただこうした狀況が、中國が今後、世界の宇宙分野で一定の位置を占めることを妨げはしない。特に現(xiàn)在、國內で成熟を遂げた衛(wèi)星産業(yè)の世界での位置取りには影響しない。
ある業(yè)界レポートによると、世界の宇宙技術産業(yè)が生み出した利益は、1996年の750億ドルから2000年は1250億ドルに増加した。2010年には世界の商業(yè)宇宙事業(yè)による利益は5千億~6千億ドルに達し、うち衛(wèi)星産業(yè)の市場規(guī)模は2千億~3千億ドルに達する見込みだ。
今後10年間に、世界で打ち上げられる商業(yè)衛(wèi)星は約700基に上る見込み。中國も打ち上げ能力を備えた國として、その一翼を擔うことになるとみられる。
(3)民間経済が參與 「神舟7號」の打ち上げには、巨大な産業(yè)的価値と國民経済全體での支援のほかにも見逃せない點がある。それは少なからぬ民間企業(yè)が関わっているという點だ。
民間企業(yè)が発展する浙江省の場合、同省國防科學技術工業(yè)弁公室の陳加福主任の説明によると、神舟1號~7號の打ち上げに際し、省內の民間企業(yè)6社が生命維持システム、電器、検査機器などの製造過程に攜わった。
陳主任によると、これまでに民間企業(yè)がハイレベルな宇宙事業(yè)に參入することなど想像もできなかった。だが今日では民間企業(yè)は參入するに足る力を備えており、ここから中國民間経済が新たな段階に突入したことがうかがえる。
陳主任は「同省は軍需産業(yè)と民間産業(yè)との融合のポイントの一つとして民間宇宙事業(yè)の発展を位置づけており、民間企業(yè)に積極的な參加を促す方針だ。今後は有人宇宙船プロジェクトや月探査プロジェクトなどの國家級宇宙プロジェクトに、民間企業(yè)の力がみられるようになるだろう」と述べた。
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「人民網日本語版」2008年9月25日