龐中英 中國人民大學國際関係學教授
政府側の多くの経済學者や國際問題専門家は數年前、中國はグローバル化の勝利者として、グローバル化がもたらした多くの利益を享受したと異口同音に表明していた。確かにそうだったが、グローバル化がもたらしたメリットだけに見るのは、一方的で単純ではないだろうか。今、中國は、グローバル化によってもたらされたかつてない大きな衝撃に直面している。
次の2つの大きな出來事は、中國とグローバル化との関係が逆転した好例で、中國が直面しなければならない厳しい挑戦でもある。
労働力と自然環境を代価に、世界の工場になった中國が輸出した中國製品は、世界各地の様々な検査や質問、ボイコットにさらされている。
先月、ドイツのベルリンで開催されたある會議に參加した際、そばにいた司會者が機に置いてある栓抜きで飲み物の瓶を開けようとした。しかしその栓抜きは使えないばかりか、折れてあやうく司會者を傷つけるところだった。司會者は栓抜きのマークを見せ、外國ブランドだが中國製だと言い、私は何も言えなかった。
第二に中國の市場経済の先輩である米國は、舊ソ連が解體した20年後、大きなトラブルに見舞われた。これは米國の資本主義モデルが、冷戦後の米國の學者が言ったようにパーフェクトではなく、大きな問題が存在することを示した。
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