クリスマスが近づいてきた。國內の玩具メーカーにとって、今年は大きな方向転換の年になるとみられる。中國のクリスマス製品生産拠點として有名な浙江省瑞安?義烏両市では、受注件數が目に見えて減っている。浙江省の経済を研究テーマとする日本?拓殖大學の王曙光教授は「金融危機の影響が國際貿易を通じて実體経済に波及しており、中國の製造業が真っ先に影響を受けた」と指摘する。王教授によると、金融危機によって歐米各國では不況や失業への懸念が広がり、消費マインドが大幅に冷え込み、その影響が必然的に浙江のクリスマス用玩具メーカーに及んでいるという。「國際金融報」が伝えた。
多くのクリスマス用玩具メーカーでは、歐米からの注文減少とは対照的に、ロシアからの注文件數の占める割合がじわじわと増加している。ある業界関係者は「最近はパッケージの交換で忙しい。歐米市場のニーズが低下したため、新たな成長點を探さねばならなくなったためで、最近、義烏市のメーカーはロシア向けに製品の仕様変更を急ピッチで進め、英語が印刷された包裝紙をロシア語が印刷された包裝紙に取り替える作業を進めている」と話す。
ある関係者の推計では、義烏市のクリスマス製品輸出に占めるロシア市場のシェアは30%に達する。今年は中東、ロシア、ブラジルなどの金融危機と比較的距離を置いている市場からの注文件數が大幅に増加しており、歐米市場からの注文の減少分をある程度埋め合わせしている。
「人民網日本語版」2008年11月7日
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