中國の流行語の一つに「山寨」という言葉がある。もともとは山のとりでを指したこの言葉だが、現在は、ニセモノやコピーなどの「パクリ」商品を指す言葉として広く用いられている。このような製品や現象に対する中國人のイメージは、「見た目は派手だが質は悪い」といった否定的なものである一方、「価格も安いし売り出しも早い」という肯定的なものでもある。中國の「山寨文化」は國內を席巻し、海外にまで広がりつつあるという。外國人はこのような現象をどのように見ているのだろうか。「國際金融報」が伝えた。
50年代から60年代にかけての日本も、クオリティーは少々劣るが価格が安い製品によって発展を遂げた。ソニーやトヨタなどの発展も小さな作業所から始まっている。中國市場では現在、日本製の電気製品はデジタルカメラやゲーム機を除いて成功を収めていない。日本の商品では主に、アニメや漫畫、ゲーム、ライトノベル、ドラマなどの文化コンテンツが、中國の「パクリ」の対象となっている。
日本では數年前、北京にある某テーマパークが話題となった。ほとんどディズニーランドのコピー版とも言えるこのテーマパークには、「聖闘士星矢」や「ドラえもん」などの日本の漫畫キャラクターも勢ぞろいしていた。もちろん著作権などおかまいなしだ。日本のテレビ局はこの情報を聞くとすぐに取材に訪れた。その報道は、著作権侵害を問題とするものである一方で、「ディズニーランドのニセモノ」を面白おかしく紹介するものでもあった。