北海道最大のショッピングモール「RERA」(千歳市)では今月16日から、銀聯カードでの支払いサービスがスタートした。中國人観光客は今後、同モールのほぼ全店舗をカバーする145店で銀聯カードでの買い物が可能となる。北海道で銀聯カードが使えるこのほかの店舗は、札幌の大型店を中心として約150店にのぼる。日本の中國語紙「中文導報」のウェブサイトが伝えた。
北海道庁の統計によると、07年2月から昨年3月までに北海道を訪れた中國人観光客は1萬3千人にのぼる。香港や韓國などからの観光客が減りつづけている中、中國大陸部からの観光客だけは増加を続けている。ショッピングモールRERAは、札幌市に近い新千歳空港から電車で一駅の場所にある。空港まで10分の無料シャトルバスも30分間隔で走っている。空港に近いことから、北海道旅行のお土産をここで買う観光客も多い。
三井住友銀行は07年4月、同銀行が日本各地に設けたATMでの銀聯カードによる日本円引き出しサービスを開始した。同銀行によると、銀聯カードの口座に中國元が入っていれば、銀行間決済サービスネットワークを使って日本円を引き出すことができる。ここで引き出された金額は外貨持ち出し規制の対象にはならないし、中國人観光客は旅行時に多額の現金を攜える必要がなくなった。銀聯カードは現在、ゆうちょ銀行や三菱東京UFJ銀行とも提攜し、銀聯カードの使用範囲をいっそう拡大している。銀聯カードが利用できるATMは現在、日本全國のATM(17萬臺)の29%を占める5萬臺にのぼっている。
日本政府観光局(JNTO)の統計によると、日本を訪れる中國人旅行者の1人1回當たりの消費額は20萬437円。中國人旅行者はお土産代で調査対象國のトップとなり、330萬円使ったという人までいた。中國人旅行者の消費の仕方は日本の販売員もびっくりするほど気前がいいという。
「人民網日本語版」2009年4月21日