中國石油天然気(ペトロチャイナ)が海外市場でまた成果を上げた。イラクのシャハリスターニー石油相は6月30日、世界最大の油田の一つであるイラクのルマイラ油田に対する20年間の開発契約を、英國のBP社とペトロチャイナが組織した財団が落札したと宣言した。「北京商報」が伝えた。
ルマイラ油田の開発権の落札は、イラク內の油田?ガス田に対して行われた一連の入札での最初の落札結果となった。ルマイラ油田は1953年に発見され、1972年に生産を開始した。イラクとクウェートの國境地帯にあり、埋蔵量は約170億バレルにのぼる。
ペトロチャイナとBPの共同組織は入札の中で、投資コストを回収した上で原油1バレル3.99ドルの利潤を得ることを提案していた。だが30日早朝、イラク石油省はこの利潤を2ドルに引き下げるよう求めた。ペトロチャイナとBPの共同組織はさらに、ルマイラ油田の一日の採掘量を110萬バレルから280萬バレルに引き上げることも承諾した。
今回の國際入札は、イラクが30年余り前に石油業を國有化して以來、油田?ガス田の開発に関してイラク政府が海外企業に行う初めての入札活動となった。イラクの石油省によると、120社が入札參加を希望したが、入札資格がある企業は最終的に35社にしぼられた。
業界の分析によると、イラクの油田は非常に質が高く、今回の競爭も非常に激烈なものとなった。世界の大型石油會社はいずれも落札をねらった。中國の石油會社が取った國際的石油會社との共同入札というやり方は非常に有効なものとなった。リスクを避けられると同時に、中國の企業は、資金や技術の面でも利益を得ることになる。
イラクは今後、このほかの5つの大型油田(ズバイル油田、西クルナ油田、マイサン油田群、キルクーク油田、バイハッサン油田)と2つの大型ガス田(アカスガス田、マンスリヤガス田)の入札を次々と行っていく計畫だ。
「人民網日本語版」2009年7月1日