中國電力大手の中國華能集団によるチベット?青海?雲南などへの投資が注目を集めている。報道によると、中國が計畫中の水力発電所の開発は、チベットを除いた大部分が今後10年余りで完了する。水力発電開発の重點は徐々に、金沙江?瀾滄江?怒江上流?ヤルツァンポ江など西へと移動していく見通しだ。チベットは今後、中國の水力発電の開発重點地區となる。中國新聞社が伝えた。
瀾滄江流域の水力発電所の開発は、チベット?青海?雲南の3地にまたがる。瀾滄江の中國國內の流域面積は16萬平方キロ以上に達し、本流は約2000キロ余りにおよぶ。瀾滄江は豊かな水力発電資源だが、流域の水力発電利用率は7%に過ぎず、その開発の可能性は大きい。計畫によると、瀾滄江の中下流に建設中の水力発電所8カ所は2020年までに全て完成し、発電を開始する。瀾滄江の水力発電の利用率は58%に達することになる。
チベットの水力発電資源は中國全體の3分の1を占める。チベット瀾滄江の水力発電所開発計畫はすでに作成済みであり、370キロ分の川を利用して、8カ所の水力発電所が作られる。年間発電量は500億キロワット時におよぶ。
これらの開発は、內陸部のエネルギー不足を緩和するだけでなく、チベット東部地區の経済構造を改善し、チベット経済の発展を促すことにも役立つ。「中國電力網」によると、華能集団とチベット幹部はいずれも、「両者による戦略協力の締結は大きな意義を持つ」との見方を示している。
「人民網日本語版」2009年8月11日