▽世界に利益を與える中國の発展
さまざまな製品類で世界第一の生産を誇っていることは、中國工業(yè)のまぎれもない臺頭を示している。世界銀行によると、2009年の世界のGDPは、金融危機のダメージを受け、2.7%のマイナス成長となる。一方、中國経済の成長率は8%に達する見込みだ。國連は今年年初、世界経済の成長に対する中國経済の貢獻率は50%に達するだろうと予想していた。
世界経済が泥沼を抜け出すエンジンに中國がなるかはまだ様子を見なければわからないが、統(tǒng)計局は、08年の世界経済の成長に対する中國経済の貢獻率が20%に達したことを明らかにしている。
品質(zhì)がよく安価な中國製品があることは、各國消費者の支出を減らしている。中國の豊かな労働力は世界に利益を與えている。
また改革開放政策は、グローバル企業(yè)の中國投資を呼んでいる。中國の輸出貿(mào)易のうち外資企業(yè)の製品は半ば以上に達している。商務(wù)部の部長を務(wù)めた薄煕來氏はかつて「『中國製』とは実は『世界製』ということだ」と指摘したことがある。
▽中國は「世界の工場」か?
19世紀(jì)初頭、工業(yè)革命を経た英國は世界の工場としての地位を築いた。20世紀(jì)の2回の世界大戦は、米國を世界の工場とした。70年代から80年代にかけては、「加工貿(mào)易」から「技術(shù)立國」に経済戦略を転換させた日本が世界の工場となった。
「世界競爭中の『中國製造』」の作者である武漢大學(xué)の黃兆銀?教授は、英國?米國?日本の産業(yè)革命に対する研究を踏まえて、「中國はすでに世界の工場になったとする考え方が世間では強いようだが、これに対しては、もっとはっきりとした認識を持つことが必要だ」と語る。
黃教授によると、世界の工場となった國々にはこれまで、次のような共通の特徴があった。(1)その製造規(guī)模と製造能力が世界の商品の生産量と価格を左右できるほどになっている。(2)世界の製造センターであるとともに世界のイノベーションセンターでもある。(3)國際金融センターの出現(xiàn)をしばしば伴う。(4)世界的な競爭力を持つグローバル企業(yè)が出現(xiàn)する。
中國は、世界の産業(yè)移転を契機として、工業(yè)品の生産大國となることができた。だが産業(yè)チェーンのなかでは製造段階を占めるにすぎない。設(shè)計と販売は先進國が握っており、中國が得ている利益は10%に満たない。中國は核心技術(shù)も持っていないし、発言権も小さい。黃教授によると、中國の加工貿(mào)易は6割以上に達している。中國は世界の加工工場とは言えても、本當(dāng)の「世界の工場」になるにはまだ距離がある。
「人民網(wǎng)日本語版」2009年8月24日
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