國家馬鈴薯工學技術研究センターの孫慧生主任は「ジャガイモの収穫量と品質、種芋には密接な関係がある。種芋が良くなければ質量ともに良くない。ウイルスが一旦侵入すると、ジャガイモの悪化は深刻で、様々な癥狀が現れて収穫量が大幅に下がる。そのため一連の物理や化學、生物的な技術を利用して、種芋のウイルスを除去することにしている。この技術は6年前からジャガイモの主要栽培地で普及しており、作付面積の大きい畑では平均で30~50%生産量が増えた」と紹介する。
中國は世界一のジャガイモ生産大國で、栽培面積は世界の4分の1、収穫量は世界の5分の1だが、単位面積の収穫量は世界第92位と世界レベルには達していない。その原因はウイルスフリーの良品種が少ないためだ。中國農業科學院野菜花卉研究所の統計によると、全國でウイルスフリーの良品種の栽培が行われている面積はわずか20%で、先進國の多くは90%以上に達している。
國務院は4月22日、ジャガイモの原種生産に補助を実施すると発表した。內蒙古自治區のウランチャブ(烏蘭察布)市は、1萬1800平方メートルのジャガイモのウイルスを除去する培養室や、約1.5ヘクタールの溫室、1000ヘクタールの原種生産農地を設け、組織培養から溫室栽培、原種育成、生産までの完備したシステムを作った。
2030年までに中國のジャガイモ澱粉の需要は300萬トンに上ると予測されている。その時に中國はアジア太平洋地域および世界のジャガイモの生産や加工、貿易の中心地になり、ジャガイモ産業の未來は非常に明るい。
「チャイナネット」2009年10月23日
|