中國社會科學院による「2010年『経済青書』発表および中國経済情勢分析と予測シンポジウム」が7日午前、行われた。「経済青書」の編集長で経済學者の陳佳貴氏によると、中國の國內総生産(GDP)成長率は今年8.3%以上、來年は9%以上に達する見通しだという。人民日報海外版が伝えた。
「経済青書」では來年の経済情勢の特徴と指標の予測が行われた。國內の予測と判斷に基づくと、國內外の來年の経済情勢の特徴を「溫和」の二字にまとめることができるという。投資?消費?輸出?物価などの指標はすべて溫和に上昇していき、これにより來年の経済成長のペースも比較的溫和になる。需要全體が穏やかに増加し、生産力と供給力が充足されるため、2010年に中國経済には目立ったインフレが起きることはなく、消費者物価指數(CPI)の上昇幅は3%以內にとどまるとした。
2010年の経済展望について「経済青書」は、「世界経済は依然として非常に脆弱で不安定な回復狀況にある。各國の経済は主に政策刺激と政府投入に後押しされている」との多くの専門家の意見を引用。調査によると、中國の輸出は米國、日本、歐米など先進國での市場シェアにおいて約17-22%を占める一方、新興経済體での市場シェアでは比較的大きな潛在力を有している。中東、東歐、アフリカ、南米での市場シェアはそれぞれ9.2%、3.7%、10.4%、6.9%にとどまり、將來的に増加していく可能性は高い。それに加え、自由貿易區の開拓や外部需要の拡大が今後も期待できる。
2009年に中國の輸出入貿易総額が2億2000萬ドルになれば、2010年は10%以上の成長が見込まれ、2008年の貿易総額の水準に回復する。輸出も2008年の1億4300萬ドル水準まで回復し、15%以上の増加が期待できるという。
?人民網日本語版?2009年12月8日 |