▽「中獨國」が非難の的に
最大の輸出國ともなれば多くの「嫉妬」を呼ぶ。ハーバード大學経済史學者のナイアル?ファーガソン氏が「中米國」という言葉を提案すると、英日刊紙「フィナンシャル?タイムズ」のマーティン?ウォルフ副編集長が「『中獨國』連合が世界各國に対抗」という題名で記事を掲載。英米などで熱い議論を呼び、「中獨國」という言葉が誕生した。この記事は、世界の2大輸出國には多くの共通點があると指摘し、巨額貯蓄だけでなく、貿易黒字、それにどちらも米國の貿易赤字とギリシャの財政危機に悩まされていることをあげた。貿易赤字國は貿易黒字國に攻撃をしかけている。やっと危機から一息ついた米國は今、本國の貿易赤字と失業率を中國の人民元のせいにしようとしている。ユーロ圏で最も発達しているドイツはギリシャ救済の藁と目されている。ドイツは貿易黒字國であり、輸出品はヨーロッパ市場に頼っている。ちょうどギリシャも貿易赤字國だったため、輸出が一種の「罪悪」のようになった。英日刊紙「ガーディアン」は28日付けの記事で、中國とドイツを「世界のシステムを搾取している」と攻撃し、多くの疑問の聲が上がった。
もちろん「中獨國」という言葉には様々な議論があるが、學者の多くはギリシャと米國の問題は中國とドイツ両國の輸出が原因ではないとの見方を示している。これらの危機責任を中國とドイツが持つ必要はない。自らが犯した過ちは自らを正すことで解決すべきだ。人民元を切り上げるかどうかは、本國経済の具體的な狀況を見て決めるべきだし、ドイツが歐州通貨基金(EMF)を設立するかどうかは財政危機後の歐州の団結の度合いを見る必要がある。
「人民網日本語版」2010年3月31日