歐州委員會の公式データによると、2009年のEU輸出総額は1兆960億ユーロ、輸入総額は1兆1990億ユーロ、貿(mào)易赤字は1054億7600萬ユーロだった。米國の貿(mào)易赤字3807億ドルと比較するとまだ少ないため、歐州は米國の人民元切り上げ圧力に同調(diào)しなかったと考えられる。
EUの輸出入製品を見ると、機(jī)械(2008年の輸出額は4900億ユーロ)、化學(xué)工業(yè)製品(同1290億ユーロ)、自動車(同1100億ユーロ)、薬品(同697億ユーロ)、民間航空機(jī)(同457億ユーロ)が主に輸出されており、これらの商品はEUの輸出総額の8割以上を占める。また、項目ごとに見てもいずれも大幅な黒字となっている。EUの主な輸出入製品の中で、繊維製品と靴製品だけが大幅な赤字となっており、2008年の赤字額は442億ユーロだった。
データから、歐州の主な輸出製品のすべてが、歐州に優(yōu)位性があるが中國に優(yōu)位性のない製品で、中歐経済には強(qiáng)い相互補完性があり、人民元が切り上がっても歐州の貿(mào)易に大きな変化がないことがわかる。また、歐州で大幅赤字となっている繊維製品と靴製品についても、誰もがその原因を知っている。歐州の有名ブランドの服と靴は多くが中國で加工?製造されたもので、歐州に逆輸入されている。人民元が切り上がれば、「中國製」が少なくなるのでなく、歐州本土の衣服が値上がりするという結(jié)果を招くことになる。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2010年4月6日