昨年の予想では、生産能力の過剰の影響で、今年の物価上昇は緩やかなものになると見られていた。しかしここ數(shù)カ月、物価が急速に上昇し、市場の楽観的見方は変わり始め、多くの予測機(jī)関が今年のインフレ予想を引き上げた。政府筋も同様である。中國人民銀行の周小川総裁は、2月の物価上昇が人民銀の予想を上回ったことを明らかにしている。政策面においては、人民銀は預(yù)金準(zhǔn)備率を2度引き上げている。実質(zhì)預(yù)金金利がマイナスとなったことで、政策當(dāng)局の利上げを含む出口政策の開始は、少なくとも必要條件が整った。また、財(cái)政政策が「軟著陸」につながり、4兆元投資計(jì)畫は今年通年を含むものであるということが示された。そのほか、人民元切り上げ圧力がこれほど高まるとは誰も予測していなかった。
この2つを総合的に観察してみると、さらに多くの意味が含まれていることがわかる。中國の回復(fù)の持続可能性について、各方面では異なる見方がある。政府筋と一部の學(xué)者は、中國経済にはまだ多くの不確実性があり、回復(fù)の基礎(chǔ)は固まっていないと見ている。一方で、最近では、その他の學(xué)者の間で、先進(jìn)國に回復(fù)の兆しが現(xiàn)れ、國內(nèi)外の経済周期のずれを埋めるのにプラスとなるとの見方もある。この見方で、國內(nèi)の政策撤退や引き締めの余地は小さく、主要國の政策の動(dòng)きに従う必要があることが暗示された。しかし、この見方が間違っている可能性がある。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2010年4月8日