中國工業化への影響
現在、中國は依然として工業化過程の中後期にあり、製造業が高度成長の牽引役となっている。しかしその製造業全體の水準は低い。経済的創造力が低く、製造業の労働生産率と増加値率はおおよそアメリカの4.38%、日本の4.37%、ドイツの5.56%である。付加価値も低く、世界製造業リンケージにおける位置づけも低い。輸出製品は主に、技術力?単価?付加価値の低い「三低」製品であり、技術力?単価?付加価値の高い「三高」製品を大量に輸入している。
こういった狀況下、アメリカが進める「再工業化」戦略は、中國の工業化に極めて大きな影響を及ぼすと思われる。第一に、両國間により激しい競爭が生まれるということがある。世界的な金融危機のさなかにアメリカが、製造業の近代化?高級化?クリーンエネルギー化を進めながら「再工業化」の活路を探し求めるということは、競爭原理や國際貿易原則を超えた何かを打ち立てるということであり、米中間の貿易摩擦を加速させることに繋がるだろう。第二に、現時點でアメリカは依然、世界最高の技術力を備えた労働力と先進の設備を有した製造業先進國家であり、そのアメリカが技術封鎖をすれば、中國の先進製造業はもろに影響を受けると思われる。
これらの狀況に対し中國は積極的に対策を立て、革新的な國家の確立を急がなければならない。國際的産業を転換する機會を逃さず、新興産業への投資を拡大し、先進製造業の自主革新能力を引き上げることによって、アメリカの「再工業化」戦略による挑戦を受けることになる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月19日