ここ數カ月間、人民元の値上がり観測が強まっていることを受けて、人民元建て資産運用商品の販売量が目立って増加していた。これに加えて中國人民銀行(中央銀行)が今月19日、人民元レート形成メカニズムの改革をさらに推し進め、人民元の弾力性を強めるとの決定を下したことにより、同商品の販売に火がついた。一方、外貨建て資産運用商品の発売?販売がそれほどよくないという。「人民日報」海外版が伝えた。
普益財富のサイトがこのほど明らかにしたところによると、今月11日から17日までの間に、6銀行が発売した外貨建て資産運用商品は7種類にとどまり、前週を25種類下回った。一方、同期に21銀行が発売した人民元建て資産運用商品は100種類を超えた。
上海のある外資系銀行の國際業務部門の関係者によると、同行が年初以來、顧客に代わって行った決済金額の増加幅は前年同期を20%以上上回った。現在では外資系銀行も人民元建て資産運用商品を打ち出して、資金を吸収したいと考えている。同行は顧客に値下がりしている外貨を人民元に両替すれば、黙っていても人民元値上がりのメリットを享受できるとすすめている。そしてこうしたアドバイスは多くの顧客に受け入れられている。
最近、フランスのソシエテ?ジェネラル銀行などの外資系銀行が相次いで人民元建て資産運用商品の熱心な売り込みを始めており、中でもスタンダート?チャータード銀行が売り出した5つの商品のうち、外貨建てはわずか1つで、ほかはすべて人民元建てだった。関連データによると、今年1月1日から6月22日にかけて、外資系銀行が販売した資産運用商品は108種類に上り、前年同期比18.7%増加した。
「人民網日本語版」2010年6月29日