中國社會科學院日本研究所の張季風教授も、中國の対日貿易が輸入超過になってしばらく経つが、今年の輸入超過の急速な拡大は、主に中國経済が率先して回復し需要が高まったためだと見ている。中日間貿易において、輸入超過となっているのは主に高性能部品で、これには大量の企業內貿易も含まれる。これは日本企業の中國での投資が拡大していることと大きく関係する。
今年に入り、中國の消費市場としてのけん引力は著しく、日本企業も対中投資の規模を拡大しており、大量の高性能部品の輸出を促進した。日本の國內消費の低迷と中國消費市場の活性化より、日本企業は経営戦略を変えている。以前は多くの製品を日本に買い戻していたが、今では中國での製品加工後に中國で直接販売するのでなく、歐米や東南アジアに輸出している。張季風教授は、この動きに重視すべきだと指摘する。
中國の対日貿易の巨額の輸入超過が長期続けば、中國の貿易や中日雙方の二國間貿易の健全な発展に不利となることが予想されるという。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月12日