重鋼集団の持ち株會社、重慶砿投がアジア鋼鉄控股有限會社の株式60%を取得する取引が完了し、重鋼集団による海外鉄鉱山の獲得もついに結論が明らかになった。株式の取得価格は2億7300萬オーストラリアドル(約17億5000萬元)、鉱山の開発権を含むと取引額は約30億ドル(約200億元)となり、重慶で過去最大規模の海外投資プロジェクトになる。
アジア鋼鉄は2004年に香港で設立し、オーストラリアに鉄鉱山や炭鉱などを保有する。重慶砿投が開発に參與する磁鉄鉱プロジェクトは、早くて2013年第4四半期に開発を始める予定で、第一期プロジェクトの生産精鉱量は年間1000萬トンになる見込み。
重慶市の黃奇帆市長は、ここ3年で重慶の外資導入額は年間10億ドルから60億ドルに6倍に増加し、中國で外資導入額の増加が最も速い地域であることを明かした。また黃市長は、「重慶企業の海外投資のペースも大幅に加速し、重鋼集団を代表とする企業が約50億ドルの海外投資を促進した。重鋼集団がオーストラリアで30億ドルを投資したほか、重慶博賽鉱業はガーナに拠點を置き12億ドルでボーキサイト鉱山を取得、重糧集団は10億ドルでブラジルに大豆栽培施設を建設、重慶機電集団はイギリスのハイテク企業を買収し中國の工作機械の製造技術を高めた」と話した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月28日