野球帽をかぶり、マスクにサングラスをしていたら、現金が引き出せなくなる…そんな現金自動出入機(ATM)がこのほど、中國広州市(広東省)に登場した。紙幣の通し番號を識別する機能も備わっているという。中國紙、広州日報が伝えた。
同ATMはATM製造大手、広電運通の研究院が製造したもの。顔認識システムを備えており、背後から近づいたり、畫面を盜み見たりなど不審な動きを察知すると、ATMの畫面に注意を呼びかけるメッセージが表示される。また帽子やマスク、サングラスなどで顔が隠れている場合は、現金の引き出しが拒否され、顔を見せるように求める仕組みになっている。
さらに紙幣の通し番號を自動で識別?記録する技術も採用されている。この技術があれば、ATMから偽札が出てきても焦る必要はない。ATMに記録された通し番號によって、偽札がATMで出し入れされたものであることが確認できる。
このほか、従來のパスワード認証に加え、身分識別技術が取り入れられ、安全性がさらに向上している。ATMに身分証明書のスキャン裝置が取り付けられており、口座に設定されている引き出し?振り替え限度額を超えると、身分証明書の提示が求められるようになっている。これにより、パスワードが萬が一漏えいしても被害を最小限に抑えることができる。
「人民網日本語版」2010年11月3日