中國商務部の鐘山副部長は7日、同日開催された「中國と世界――世界を変える中國の政策」ハイレベル會議で、今年の中國の貿易黒字は昨年より減少し、1800億ドルになるとの見通しを示した。
鐘山副部長は、「今年の中國の貿易総額は昨年の2兆2000億ドルから6000億ドル大幅に増加し、2兆8000億ドルになる見込みだが、貿易黒字は昨年より減少し1800億ドルになる」と述べた。
また、中國の貿易黒字は過去最高額だった2008年の約3000億ドルから、2009年は1900億ドルに縮小し、今年はさらに約1800億ドルに減少するとし、中國の貿易黒字が年々縮小しているという事実を挙げ、世界の貿易不均衡を理由にした中國批判に反論した。
鐘山副部長によると、中國の対外貿易における構造調整とモデル転換にはすでに「2つの10年」のロードマップが出來上がっている。まず、2011年から始まる最初の10年は、輸出大國としての地位を固めると同時に、輸出強國プロセスの推進に努める。その次の10年は、輸出強國の目標に向けて全力投球する。「中國は輸出大國から輸出強國への飛躍を遂げなければならない」と、鐘山副部長は話している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月8日