中國高速鉄道網が今年、ほぼ完成する。ネットワーク路線図を俯瞰してみたい。
▽北京から南へ:
中部を南へ下り、京石(北京?石家莊)、石武(石家莊?武漢)武広(武漢?広州)、広深(広州?深セン)各高速鉄道を通り、北京?広州間高速鉄道が全線開通する。列車での所要時間は、北京?武漢間が8時間、北京?深セン間が4時間、それぞれ短縮される。
▽北京から北へ:
東北地方に進み、京津(北京?天津)、津秦(天津?秦皇島)、秦沈(秦皇島?沈陽)、哈大(ハルビン?大連)各高速鉄道を通り、北京?ハルビン間高速鉄道が東北3省を縦貫する。北京?瀋陽間の所要時間が2時間、北京?ハルビン間が4時間となり、ハルビン?大連間は現在の9時間から3時間に短縮される。
▽北京から東へ:
東部から南下し、京滬(北京?上海)、滬杭(上海?杭州)、杭甬(杭州?寧波)、甬臺溫(寧波?溫州)、溫福(溫州?福州)、福廈(福州?廈門)の各高速鉄道を通り、沿岸高速鉄道の大動脈がほぼ完成する。北京?上海の所要時間は4時間、北京?廈門間は8時間足らずとなる。
北京?上海、北京?広州、北京?ハルビン高速鉄道という3本の大動脈が開通?営業することで、廈深(廈門?深セン)高速鉄道を除き、國家「中?長期旅客輸送専用線計畫」の「四縦」がほぼ完成することになる。これにより、各省都市間の所要時間は、おおむね50%以上短縮される。
中國國家鉄道部の鄭健?副総工程師は、「北京を起點とし、目的地都市を終點として、両都市間の距離を移動半徑とした場合、完成する高速鉄道大動脈上では、移動所要時間が半日以上かかることはなくなる」と話した。
このほか、武漢?宜昌、合肥?蚌埠などいくつかの城際(都市間)高速鉄道も年內に開通する見通し。中國高速鉄道の総延長距離は、今年末までに4715キロメートルに達し、総営業距離は1萬3073キロメートルを上回り、世界高速鉄道網の半分を占めることとなる。
「人民網日本語版」2011年1月24日