不安は各方面に広がっている。ベイン?アンド?カンパニー(Bain & Company)のパートナーMuchahagi(音訳)氏は次のように語る。「消費財を取り扱う企業を含め、我々の一部の顧客も苦境に陥っている。多くの米國企業にとって、中國はもう「低コスト」「無限供給」の源ではなくなってしまった。中國のブルーカラーも変化の時期を迎え、『労働法』による労働者の賃上げ要求や、エネルギー源及び原材料の価格高騰も、中國の優勢を減退させている。このほか、中國政府はその主な労働力である農民たちに対し、土地を手放して沿岸部や大都市に出稼ぎ労働に向かうのではなく、農村に殘り農作業をするよう呼びかけている。これにより「made in china」のラベルは更に高価なものとなった。
小売業者向けのコンサルティング會社カート?サイモンのパートナーBruce Kern(音訳)氏によれば、彼の小売業を営む顧客たちは、中國から仕入れる貨物が毎年10~15%の割合で増えているのを目撃しているという。中國人の希望職種も変わってきている。「中國人の生活の質が上がるにつれ、労働者もより収入の高い仕事を求めている。」香港でコンサルタントをしているヘンリー?フー(音訳)氏は言う。もともとは上著や靴下を製造していた労働者が、今ではサービス業やハイテク業界、自動車製造業等の分野に職を求めている。
そのため、Kern氏も顧客に対し、製品によっては中國がベストの選択であるが、全ての「卵」を中國という「かご」の中に入れないほうがいいとアドバイスしている。アパレル業界を中心に、産業移転が進行中である。Muchahagi氏は言う。「注意してTシャツを見れば、今までよく目にしていた『made in china』の「china」が、ベトナムやインドネシア、バングラディシュ、コスタリカに変わっていることに気付くはずだ。」
ジーンズや水著等、高収益のアパレル製造業が、今米國カリフォルニア州で盛んになりつつある。「中國に発注すれば12~16週はかかる。」Kern氏は言う。「もし、國內でこれらの製品を製造できれば、小売業者はより早く在庫を補充できる。」また、一部の電子製品製造工場は生産拠點をモスクワに移そうとしており、その他の家電製品は米國で製造するのだという。
ウィリアムズ氏は言う。「我々のプラスチック製品の30%はアメリカで製造している。高品質の製品が必要で、通常は中國がベストな選択肢だが、納品延期や、或いは商品自體がないという狀況は我々にとって非常に深刻な問題だ。」(米ケーブルニュースネットワーク)
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年1月27日