最近、中國人による海外粉ミルク購入、化粧品輸入代行依頼がブームとなっている。國稅総局の幹部の話では、國稅総局は現在、一部の商品に関して輸入稅の引き下げを検討しているという。輸入稅引き下げが決定されれば、海外の粉ミルクや化粧品などが正規なルートで購入できるようになり、稅収流出の防止につながると見られる。
現在、輸入粉ミルクには、増値稅(付加価値稅)と輸入関稅が付加されている。その稅率は、最恵國待遇からの商品であれば22%、その他の國、例えばアメリカなどからの商品には57%の稅金が付加される。これに國內の物流コストなどを合わせると、中國內陸部での販売価格は海外の販売価格の倍以上に膨れ上がる。ある専門家によると、輸入代行取引総額は2012年までに480億元に達するという。
ある専門家は次のように指摘した。「中國は現在の消費構造や消費理念を新たに調整しなおす必要がある。中國は現在、低所得國家から中高所得國家へ移行途中であり、消費構造、消費習慣、消費ニーズなどには変化が起きている。したがって、國もこのような変化に対応して政策を調整しなければならない。中國はまず、商品のランクを區分し直し、一般人がよく購入する商品の関稅を引き下げ、贅沢品という區分から外す必要がある。とりわけ、日用品の輸入に関しては、大幅に輸入稅を引き下げるべきだ」
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月21日