しかし、世界的範囲で見ると、飢餓線上にある人たちの數(shù)も少なくない。中國は大丈夫だよ、と考える人がいることも分からないではないが、リスク?マネジメントという視角から見るなら、過度の楽観視もよくない。
第11次五カ年計畫期には、地震や土石流などの自然災害がいくつか起こったが、すぐ救援活動がくり広げられ、道路が寸斷された地域にはヘリコプターや飛行機から十分と言える量の食料が投下され、ひもじい思いをしている被災者は1人もいなかった。これは國民にとっては大きな勵ましであった。
今回の中近東の一部の國で起こった政情不安の際も、中國は最短期間にチャーター便、船などで3萬數(shù)千人の中國人技術者、労働者を帰國させるとともに、生活面で十分な配慮を示し、國民は歓喜の聲をもってこの快挙を高く評価している。つまり、リスクに対応する能力は一國の國力を示すものである。こういうことから見ても、有人宇宙飛行も、宇宙ステーションの建設も大いに必要だが、國民の衣、食、住の確保とそのレベルアップは國の安定と結びついているもので、おろそかにできない。
中國は南方は降雨量も多く、河川も多いが、北方は降雨量が少ないし、河川も少ない。また、ここ數(shù)年、異常気象が頻発し、南方でも旱害が起こっているケースもある。