「放射能の汚染がなくても、日本の粉ミルクはもう買いたくない。萬(wàn)が一のことがあってはいけないから」と、2歳の息子を持ち、今までは輸入物の粉ミルクを購(gòu)入していたハルビンに住む王偉路さんは言う。日本食品に対する人々の態(tài)度は今までにないほど慎重だ。
福島原発の放射能漏れ事故から1カ月が経ち、王さんのように、日本からの輸入食品への消費(fèi)者の反応は変わりつつある。日本からの輸入食品を取り扱う中國(guó)市場(chǎng)はどこも売れ行きが悪くなっている。
「日本からの輸入品と聞くや否や商品を棚に戻してしまうお客さまもいる」とハルビン地球村輸入食品店の店長(zhǎng)である李さんは話す。店內(nèi)の日本製品はずっと、売れ行きも好調(diào)で、地震が発生してすぐの頃は、売上が一気に上昇した。品不足になることなどを心配して、日本製の粉ミルクだけを買いに來(lái)る人も多かったが、放射性物質(zhì)漏洩事故のニュースが流れると、売上は目に見(jiàn)えて激減し、今では従來(lái)の7割まで落ち込んでいる。特に海産物の売上は不調(diào)だ。
この輸入食品専門(mén)店の棚には、日本のクッキーや飴などが並んでおり、生産日は全て地震の発生前だ。「地震発生前に輸入したものだと確かめてやっと、お客様は安心して商品を買ってくれる」と李さんは言う。
ハルビンの大型チェーン店の店員は、「日本の輸入食品の売上は急激に減少し、放射能に潛むリスクが消費(fèi)者の心に與える影響は甚大だ」と言う。
北京の華聨スーパーSOGO店に並んでいる海鮮は、ノルウェー、カナダ、アラスカなどから輸入されたもので、日本のものは陰も形もない。日本の惣菜コーナーの食材も國(guó)內(nèi)産で、顧客は購(gòu)入前には必ず産地を訪ねるという。
北京市に住む耿聡敏さんは「今は、買い物する時(shí)にはまず産地を確かめる。日本からの輸入品は絶対に買わない。食べ物だけでなく、衣類もそうだ」と話す。
同じ北京市に住む溫紅兵さんは、「毎日、日本の放射能事故のニュースを必ずチェックし、中國(guó)にどれくらい影響があるのか確かめる」と言う。
上海の賑やかな銅川路水産物市場(chǎng)でも、日本の水産物は姿を消し、國(guó)産や日本以外の國(guó)からの輸入品は、価格も輸入量も安定している。
「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版(チャイナネット)」2011年4月13日