東京や東南アジアの一部の國では、どのようにこの難問を解決したか、あるいはしているかという記事がよく新聞に出ている。私も仕事で東京に長期滯在したことがあるが、ふだんは地下鉄などを利用していたので、本當の意味での大渋滯にぶつかったことはないが、大型連休などで6時間も東名高速の渋滯にひっかかったことがある。北京がそういうことにならないためには、やはり公共交通システムを主とする生活構造をつくり上げることが不可欠であり、それも今から著手しないと問題が山積してからでは手遅れとなるかも知れない。
最近、メディアでキャンピング?カーの駐車場について報道していたが、中國もSUV、キャンピング?カーの時代に入りつつあるのだ。中國のGDPが一応世界で2位となり、北京、上海などの高収入の人たちの間では、イタリア料理、フランス料理の時代に入りつつあるが、まだかなりの低所得層の人たちもいることだし、高度成長の中で、「和諧社會」(調和の取れた社會)を実現し、社會の安定を保つことが必要だと思う。専門家や関係者の間で所得稅などの稅制の改革で內需を拡大する試みがすすんでいる。最大多數の中國國民が近代化の恩恵に浴することはすばらしいことだ。今年は辛亥革命100周年、中國共産黨成立90周年を向かえることになっている。それに関していろいろな仕事を頼まれているが、それらに目を通すなかで、多くの人が道半ばに倒れたことを再び知ることになり、私は身がひきしまる思いでいるとともに、微々たるものであっても自分なりの貢獻をすべきだと感じている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月26日