グローバル化時代の対応策
中國はアメリカに対抗しようとしていない。しかし、狀況がそうさせてくれないからには、中國は準備をする必要がある。
まずは自信をもつことである。時代が変わり、國際環境も変わった。最も重要なのは中米関係が変わったことである。10年間で中國はアメリカと対等の力を持つようになり、中米関係も成熟しつつある。保守主義が氾濫していた10年前のような局面は生まれそうにない。中國は高度成長期の真っただ中にあり、自信もあれば、変動に対応する能力もあるはずである。
そのほかに、冷靜になることも必要である。冷靜になって今回の危機のこれまでと異なる特徴を理解し、世界一體化の本質と大勢を把握するべきである。そのためには、積極的に自國と他國の共通點をみつけ、協力して苦境を乗り越えるよう心がけることが重要である。他國を押しどけ、自國を優先することは避けなければならない。危機の転嫁に対しては、どれが世界共同體としての要求に合い、どれが中國の改革?妥協すべき點であり、どれが他國による挑発や敵対行動なのかを冷靜に見分けなければならない。異なる性質の問題を細かく分け、適切かつ効率的に対応することが重要である。(文:日本JCC新日本研究所副所長 庚欣)
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月19日