中國の溫家寶総理は5月22日、東京の経団連會館で開かれた中日韓會談に出席した。
溫家寶総理は、中日韓の経済協力は3カ國全ての國民の利益に合致し、アジアそして世界の繁栄と安定に貢獻するものであると述べた。
また、溫家寶総理は3カ國の協力に関して、次のような意見を提出した。
一、3カ國間の貿易を拡大する。
中日韓は世界で上位10位に入る貿易大國である。しかし、3國間の貿易額は、3國の対外貿易総額のわずか11%前後であり、まだ拡大できる余地が殘っている。ここ數年、3國の貿易構造には新たな変化が生まれている。産業內貿易が急成長し、中間製品の貿易額は大幅に増加した。これは3國の経済関係が強化されたことや産業が細分化されたことを反映している。我々は市場をさらに開放し、関稅の障壁を下げ、稅関、検疫、運送、入國管理などの分野における協力を進め、地域內貿易の発展を支える良好な環境を整備しなければならない。中日韓自由貿易區の建設は、三國共同の願いである。中日韓自由貿易協定(FTA)産官學研究は進展を見せており、今年中に終わる見込みで、來年から正式な交渉を開始する予定である。中國は中日韓FTAの成功を真摯に願っている。そのほか、中日間、中韓間貿易において、中國は大幅な赤字となっている。我々は積極的にこの問題に対応し、バランスの取れた貿易が徐々に実現されるよう取り組んでいく。