日本のラーメンチェーン店「味千ラーメン」(本店熊本市)が宣伝に力を入れる豚骨スープは、実際には濃縮スープを希釈しているものとのニュースが先頃メディアをにぎわした。味千側はこのことを認めている。味千は中國で數百店舗を展開し、これまで數多くの人に親しまれてきたその味が、今や論爭の的となっている。味千ラーメンは日本でも有名なのだろうか。どれほどの規模の會社なのだろうか。日本ではどんな豚骨スープを出しているのだろうか。國際在線が伝えた。>>【特別企畫】味千ラーメンの豚骨スープ事件 中國で物議をかもし出す
△東京店舗は1店だけ
実際のところ、味千ラーメンは九州地方の熊本県のラーメンチェーン企業で、日本ではそれほど有名ではない。1968年に味千を設立したのは臺灣系の企業家で、伝統的なラーメンの味と中國料理の味とを結びつけて、獨特の味わいの味千ラーメンを生み出し、熊本ラーメンを代表する味の一つになった。日本の他地域のラーメンに比べて、比較的あっさりした味だという。
昨年10月現在、味千の日本店舗は約100社に過ぎず、その多くが熊本県に集中し、東京には1店舗しかない。東京の大都會にひしめくラーメン店と比較すれば、味千ラーメンの店舗は取るに足りないものといえる。だが中國では500近い店舗を構えており、日本の外食産業としては中國市場で最も大きな規模に達した企業の一つだ。米國、韓國、シンガポール、オーストラリアなどにも進出している。
味千ラーメンは本國での規模は大きくなく、登録資本金は6450萬円、従業員數は82人、2009年の売上高は16億9千萬円に過ぎない。一方、中國法人は約1萬人の従業員を擁する一大外食チェーンに発展している。味千は日本の外食チェーン企業の海外進出の成功事例だといえる。