日本企業の続く後退は定められた運命?
地震がなかったとしても、日本の家電企業が世界の激しい市場競爭の中で次々と後退し、撤退するのは時間の問題だった。
今世紀に入ってから、日系企業に追いつくことを目標としてきたサムスン電子、LGエレクトロニクスなどの韓國企業は、コスト面の優位性で世界シェアを拡大し続け、それに加えて韓國政府が両社に資金、政策面の援助をしたことで日系企業は陣地を失った。韓國企業は、歐州のフィリップスとシーメンスを越えるまでに成長。さらに、中國の家電企業が臺頭し世界の低級品市場を占領したことで、二重の圧力を受けた日系企業は高級品市場から後退していった。
高級品市場から後退した日本企業は自身の役目を果たせなかった。日本は家電の研究?開発で世界トップを維持し、大量の技術特許を保有していたが、持続的イノベーションにおいて大きな進展はなかった。ここ數年、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電の大きな技術革新が行われない中で、追隨者が製造とコストの優位性に頼って日系企業を負かすことは非常に容易だと言える。日本メーカーのエアコンはかつて中國で好調な売れ行きを見せていたが、現在は格力電器や美的電器などの國産メーカーが天下を取る。
絶好のチャンスを何度も逃す