ASEANと中日韓(10+3)を中心とする、東アジアの提攜が重要な時期を迎えている。世界経済が米國?歐州債務危機による影響を受け、將來的に「東アジアの原動力」に対する依存を強めると見られ、利益を共有できるアジア諸國が増加すると期待される。また10+3の提攜の推進も、「東アジアの原動力」の強化、將來的なアジアの地位固めに直接関わる。
「東アジアの原動力」の最も顕著な特徴は、発展だ。10+3の提攜が今日の成果を獲得できた理由は、まずASEAN諸國が高度発展を?qū)g現(xiàn)し、リスク対応力が強化されたためだ。またASEANと中日韓は自由貿(mào)易、通貨協(xié)力、コメの貯蓄といった面で協(xié)調(diào)を図り、枠組みの構築を開始した。
10+3の提攜の基礎を固めれば、ASEANと中日韓がそれぞれ設置する自由貿(mào)易區(qū)で完備化された枠組みを形成し、ASEANの主導的地位を堅固なものとすることができる。これらの枠組みは、より広範な區(qū)域での投資、および貿(mào)易機能の統(tǒng)合を推進し、ASEANとその他の國家の提攜を促すだろう。
歐米はASEANとの提攜を強化し、現(xiàn)実的?長期的な戦略を検討している。これもまたASEANの戦略的地位の向上を裏付けている。しかし西側(cè)メディアはこのほど、「中國がASEANと提攜を行う目的は、資源の獲得にある」と報道し、伝統(tǒng)的な同盟國関係を瓦解させようとする狙いを見せている。またいわゆる人権や政治體制といった問題により、ASEAN諸國に揺さぶりをかけている。これは東アジアの提攜を意識的に阻止しようとする動きだ。確かな利益とは確かな投資により得られるものであり、口先ばかりでけしかけても今後利益を得ることはないだろう。
東アジアの提攜はゼロ和ゲームではない。今日のASEANもまた、この點について認識をさらに深めている。ASEAN各國は高度発展を必要としており、大國の間で受動的に選択を迫られることを望んでいない。