李才元氏は、中國企業(yè)の海外進出に際し現(xiàn)地での研究調査を行なった経験を持つエコノミストである。李才元氏によると、実際、中國は石油などの資源をずっと買い続けているのである。例えば、昨年、中國で4億3千萬トンの石油が消費されているが、輸入は2億4千萬トンで、56%が海外に依存していることになる。また、ハイテク製品およびハイテク企業(yè)の株式も同様に、中國企業(yè)から投資対象として狙われているが、歐米諸國の市場で各種の貿(mào)易障壁やM&A規(guī)制が定められているため、中國企業(yè)は投資したくてもできないのが現(xiàn)狀のようである。
李才元氏は「中國は輸出が多く輸入が少ない。買うべきものは沢山買えないし、沢山買いたいものは入手し難い。資金を使い切ってしまうことがないため、余剰がどんどん増えてくる。実際に、米國債への投資は第3番目くらいの優(yōu)先順位に下がっている」と述べている。
中國改革研究基金會國民経済研究所の樊綱所長によると、今の世界金融市場において、歐州諸國の預金準備率は10~20%ほどである。歐州諸國が発行する數(shù)少ない國債は、ほとんど國內投資家が保有している。日本の預金準備率は高く、國債も海外投資家が保有している割合は低い。米國民だけが預金の習慣がないため、米國政府は國債を世界金融市場に向けて発行することができるのである。
中國人が貯め、米國人が使う