まず第一に、中國は世界の人口の20%、アジアの人口の33%を占めており、世界最大の粉ミルク消費市場となっている。米國農務省のデータによると、中國の全脂粉ミルクの消費量は2010年に133萬7000トンに達し、2011年には150萬200トン(世界の消費量の半分)に達する見通しだ。同商會の統計によると、中國の粉ミルク輸入量は2008年に14萬トンに達し、2009年は121%増の31萬トン、2010年は55%増の48萬トンに達した。また今年上半期の粉ミルク輸入量は、すでに2009年通年の輸入量を上回っている。
第二に、中國産乳製品企業の信頼回復には、まだ時間がかかると見られる。メラミン入り粉ミルク事件より、數年間を費やして業界再編が行われてきた。現在、中國國內にも先進的な生産レベル?管理方式?経営理念を持つ乳製品企業があり、一部の企業は海外で生産拠點を設立しており、世界的ブランドに負けない品質を確保している。ただし中國企業の失われた信頼の回復は難しい。これもまた外國産粉ミルクの市場シェア急伸の重要な原因となっている。
「人民網日本語版」2011年9月19日