中國國務院発展研究センターの研究報告によると、「十二?五(第12次5カ年計畫、2011~2015年)」期間中、中國の農業従事者は2億9500萬人から2億5000萬人に減少し、4500萬人が農業以外の産業や都市部に転職しなければならないことがわかった。
國務院発展研究センターは研究報告の一部を本にまとめ、15日に北京で新書発表會を行った。その中の『農民工(出稼ぎ労働者)の市民化』という研究報告によると、中國は農村余剰労働力の移転で、農民工の高齢や低學歴などの問題に直面している。中國で就業者數の増加が最も著しい業種はサービス業で、製造業の就業者數は「十二?五」期間中も増加し続けるが、雇用への貢獻度は低下する見通し。
農業従事者が過剰狀態にあると同時に、構造的な需給バランスの問題が浮き彫りとなっている。報告によると、中國の農業従事者の需給関係は長期的な「供給過多」から「全體的に過剰、構造的な不足」に変わり、「労働力不足」は沿岸部から內陸部に拡大した。「十三?五(第13次5カ年計畫、2016~2020年)」期には、農村部の余剰労働力は「構造的な不足」から「全面的な不足」に変わると見られる。