【新華社北京10月4日】中國の國家外國為替管理局はこのほど「2011年上半期の中國の國際収支に関する報告」を発表し、上半期の中國の國際収支黒字が、前年同期比771億ドル、率にして40%増の2717億ドルに達したことを明らかにした。報告によると、上半期の國際収支の黒字は、モノ貿易黒字や直接投資黒字などがもたらしたもの。
國際収支バランスシートによると、上半期のモノ貿易黒字は876億ドル、直接投資黒字は927億ドル。
報告は次のように指摘した。元高予想が高まり、人民元と外貨の金利差が拡大しているため、海外における資金調達は、為替相場リスクを回避、資金調達コストを削減、金利差収益を増やすことができる。また、國內がマクロコントロールを強化し、海外が流動性に対する管理を相対的に緩和しているため、國內の機構が資金を融通する好ましい環境が整った。
形式的をみると、國際収支の黒字は、企業の貿易金融に反映されている。輸入企業は國內銀行の長期信用狀や海外における支払代行などの手段を利用し、海外の金融機関から資金を借り入れ、取引相手に代金を支払っている。國際収支の黒字は、國內銀行の対外債務借り入れにも反映されている。対外債務の借り入れを利用して外貨を調達すれば、企業は外貨の直接買い入れを減らすことができる。
國內機構の人民元による対外代金支払いも國際収支の黒字に大きな影響を與えている。上半期は人民元によるクロスボーダー決済がさらに拡大した。國內機構の人民元による対外代金支払いは受け取りを上回った。人民元資金の海外流出によって、相応の外貨流出が減少している。上半期の人民元による代金支払いは約500億ドル相當に達した。
(新華網日本語)2011年10月4日