中國財政部と國家稅務総局は17日、「営業稅の増値稅移行試行案」を発表し、2012年1月1日より上海市の交通運送業と一部のサービス業を対象に、現在徴収している営業稅を増値稅に試験的に移行することを決定した。
業界関係者は、「今後、試験導入が広まれば、営業稅を徴収している産業も増値稅徴収へと徐々に切り替わる。これで、流通稅の中に、営業稅と増値稅が併存する局面も解消される」と分析した。
営業稅は経営者の営業収入に対する課稅の一種で、通常は3-5%の稅率である。営業稅は稅率が低いものの、稅負擔が川下に転嫁されやすいことや流通の過程で重複して課稅されるなど運用面で問題視されることが多かった。