米國財務省が明らかにしたところによると、中國は2011年11月にドル建て米國債を15億ドル(約1155億円)売り越したが、依然として海外最大の米國債保有國となった。法制晩報が報じた。
米國財務省が公表した最新データによると、中國は2011年11月に米國債を再び売り越したが、10月の売り越し額142億ドル(約1兆930億円)を大きく下回る15億ドルにとどまった。これで中國が保有する米國債総額は1兆1326億ドルとなり、2位の日本との差はわずか937億ドルに縮まった。
一方で日本は2011年11月に米國債保有を599億ドル(約4兆6120億円)買い越し、保有高が計1兆389ドル(約80兆円)に達した。
2010年11月-2011年11月にかけ、中國と日本が保有する米國債の差額が大幅に縮小した。2011年11月、両國間の差額は2010年11月の約3分の1となった。日本はすでに、米國債の最大の保有國としての中國の立場を脅かしている。
データによると、2011年11月、外國の主要債権國が保有する米國債保有額が、前月比で801億ドル(約6兆2370億円)増加した。特に日本は米國債を大量購入し、保有額が過去最高額に達した。
●背景
日中両國のせめぎ合い
経済規模の競爭と同様、両國は米國最大の債権國の地位を巡り、競爭を繰り広げている。
2008年9月、中國の米國債保有額が初めて日本を超え、米國最大の海外債権國となった。経済學者らは偶然にも同年、中國経済が日本を超えると予想した。
しかし両國が保有する米國債の差額には、大きな開きはない。2010年2月、日本の保有額が再び中國を抜いたが、米國財務省の修正データにより覆された。
それからちょうど1年後の2011年2月、日本が公表した2010年の経済データに基づき、中國が日本を超え世界第2位の経済大國となった。
「人民網日本語版」2012年1月24日