中國、外貨準備の多様化が加速
中國は2011年、米國債の保有高を計594億ドル(5.1%)減らした。これは、外貨準備の多様化を狙う中國の決心を反映したものである。
12月の保有額で計算すると、アメリカが國債発行を通して外國政府に借りた1ドルのうち、2.3セントが中國によるものである。10月と11月は2.4セントだった。
大手ヘッジファンドの張敏傑社長は、「米ドルが長期的に値下がりすると予測されていることに加え、中國の貿易黒字が縮小し、外貨準備も減っている。今回、中國が米國債保有高を減らしたことからも、外貨準備の多様化がほぼ確定的になったことが分かる」と述べた。
國家外貨管理局は2011年7月、「多様化は外貨準備を運営する上での原則の一つとなっている」と明らかにした上で、「有効な外貨準備の多様化は戦略的性質をもつ資産の配置であり、將來を見據えた計畫と実施が必要となる。市場や世論の聲を參考にすることはあり得ない」と多様化に慎重な姿勢を示した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月15日