日本攜帯メーカー 市場再參入は茨の道
攜帯事業で大幅な雇用削減を行なっているNECは、近日、北京で再びひっそりと攜帯事業部を立ち上げた。この動きは昨年8月から計畫されていたという。昨日、同じように業績不振に苦しみ、中國市場から「前線離脫していた」京セラも、中國電信(チャイナテレコム)と共同で、スマートフォンの新機種を打ち出し、再進出を図ることが明らかになった。
関係者はこれに対し、中國市場に再參戦する日本の攜帯メーカーのモデルは、日本の既存モデルを持ち込む可能性が高いと見ている。3G攜帯はすでに日本で大きな発展を遂げており、上記の企業は皆、優れた攜帯モデルとオペレーションシステムを持っている。その萬全なモデルをそのまま中國市場に持ち込めばよいのだ。
中國市場に戻ってきた京セラの中國事業部責任者である芳賀義文氏は、「2008年に中國市場から撤退したことは、京セラにとっては苦渋の選択だった。中國の3G攜帯市場は2011年下半期に盛り上がり、世界でもスマートフォンの成長が最も早い市場となった。京セラもこのチャンスを狙っている」と述べた。