香港上海銀行(HSBC)が3月1日に発表した最新の報告書『匯豊財智』によると、アジアが過去何年にも渡って恩恵を受けてきた「人口ボーナス期(豊富な労働力で高度の経済成長が可能な時期)」は、もう終わりを迎えようとしている。中國の投資過剰について、HSBCは疑問を投げかけている。
報告書では、長年にわたる基本面の分析において、人口変動の傾向がとても重要であると述べている。人口が拡大している時期は労働適齢期の人口の割合が高く、経済成長を促進する事ができる。
反対に、労働人口の収縮期は負擔(dān)が大きくなり、経済が落ち込む。中國とインドの狀況はともにこのことを証明しており、日本の経験からも人口ボーナス期は永遠には続かないことは明らかである。
HSBCは、5年後中國の労働人口は減少し始め、韓國や香港?臺灣などの地域及びシンガポールと並行するようになり、タイは10年後にターニングポイントを迎えると予測している。フィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナムは依然増加し続けるが、増加速度は落ちる。