ソニーのある液晶テレビをネットにつないだところ、中國産アニメ4作品が無料で視聴できた。これが著作権側である中國のアニメ會社の怒りを招き、アニメ會社はソニーを含む2社を著作権侵害で訴え、230萬元の損害賠償を求めた。
中國のアニメ?マンガ業界が世界大手企業を相手に著作権侵害を訴えたのはこれが初となる。法制晩報が報じた。
▽事件の発端
昨年4月、上海水木動畫股フェン有限公司のある職員がソニー製液晶テレビ「KDL-40NX710」を購入した。このテレビには、ネットにつなげばウェブサイトを閲覧できるという機能が備わっていた。ネットに接続したパソコン上でソニーが提供する登録用サイトにアクセスし、サイトの指示にしたがってテレビのネット登録を済ませれば、テレビで北京華夏安業科技有限公司が提供する動畫サービスを楽しめるようになる。
登録完了後、この職員は、テレビの操作畫面で華夏安業が提供する「児童向け漫畫アニメ」のコーナーをクリックした。すると意外なことに、水木動畫が制作したアニメ「中華五千年」とその子會社?億唐動畫が制作した「寓言故事」、「孫子兵法」、「成語故事」が現れたのだ。水木動畫と億唐動畫はソニーと華夏安業にアニメの放映権を提供していない。同職員の報告により、水木動畫と億唐動畫はソニーと華夏安業を著作権侵害で告訴した。