▽ハイエンド市場に重點
興味深いことに、三大キャリアの11年の利益総額は1465億元に達したが、アップル社の同期の利益2081億元に比べれば7割にとどまっている。世界規模の金融グループUBSがこのほど発表した研究報告によると、アップル社とサムスンで今年の世界の攜帯電話産業における利益の90%を獲得し、営業収入は業界全體の50%以上を占めたという。アップル社の攜帯電話は販売臺數では業界全體の9%にとどまるが、利益は75%を占めている。
あるアナリストの見方によると、世界のプロバイダーの多くが、攜帯電話メーカーへの補助金として大量の資金をつぎ込み、攜帯電話メーカーの下請労働者のようになっている。実際、財務報告データもこうした情況を裏付ける。中國電信を例に取ると、11年の経費率は90.2%に達し、10年に比べて0.7ポイント上昇した。11年の中國電信の経常支出は2209億1千萬元で、うち攜帯電話端末のコストは同159.2%上昇し、攜帯電話への補助金は同29.1%上昇し、経常支出の大幅増加の主な原因となっている。