東京経済大學(xué)の教授、対外経済貿(mào)易大學(xué)の客員教授の周牧之氏
周牧之
著作権保護(hù)あっての二次、三次収入
周牧之:最近日本の家電業(yè)界では年度末決算で巨額の赤字が次々と発表され、二大輸出産業(yè)と言われてきた電化製品と自動(dòng)車の雙方が、厳しい國(guó)際競(jìng)爭(zhēng)と商業(yè)モデル転換という壁に直面しています。おそらく、この苦境は構(gòu)造的に見てまだしばらく続くでしょう。その一方で、日本のコンテンツ関連産業(yè)の規(guī)模はすでに自動(dòng)車産業(yè)を超えて、軽視できないほどの存在にまで発展しています。
角川歴彥:日本のテレビ、新聞、出版そして音楽、映畫等のコンテンツ関連産業(yè)の規(guī)模はすでに15兆円(100円=約7.7人民元)に達(dá)しています。正確なデータはありませんが、雇用規(guī)模はすでに自動(dòng)車産業(yè)を凌駕していると思います。日本のコンテンツ関連産業(yè)の発展は、相當(dāng)程度著作権の尊重と保護(hù)に依拠しています。映畫産業(yè)を例に挙げると、収入の3割がチケット、4割がDVD購(gòu)入、そして殘りの3割が関連商品によるものですが、実は、このように第二、第三の収入比率が高い國(guó)家はアメリカ、日本、フランスの3カ國(guó)しかありません。この3カ國(guó)のコンテンツ関連産業(yè)はいずれも成長(zhǎng)を遂げています。中國(guó)を見ると、映畫市場(chǎng)は規(guī)模こそ日本と同レベルまで近づいていますが、著作権が充分に尊重、保護(hù)されていないため、日本のように多額の第二、第三次収入を見込むのは難しいのが現(xiàn)狀です。
周牧之:戦後、日本ではアメリカの映畫や音楽、雑誌等のコンテンツ商品が大人気を博しましたが、最近こうした狀況に変化が現(xiàn)れています。アメリカの大作映畫に免疫力をつけた日本が、獨(dú)特の感性を持つ作品を大量に制作し始めたのです。
角川歴彥:敗戦後、日本人は映畫を通してアメリカ人の裕福な生活を知りました。米國(guó)作品の人気の底には、アメリカ式の生活や文化に対する憧れがあったのです。その後、日本製の家電や自動(dòng)車の対米輸出が増えると、この種の憧れは次第に希薄になっていきました。同時(shí)に、日本社會(huì)にもアニメやゲーム等の新しいコンテンツ商品群が生まれ、最近ではそれがYouTube等で世界中に伝えられています。