4月9日、「自然の友」「公衆環境研究センター」「ダーウィン」「環友テクノロジー」「南京緑石」などの環境保護団體が共同で『ファッションの汚染浄化を－緑色選択（Green Choice）紡績ブランドサプライヤーチェーンの汚染』研究報告書を提出した。報告書は、大型の服飾ブランドと服飾小売業者の中國におけるサプライチェーンが規則に違反して、著しく環境を害し、中國の水環境に既に深刻な影響を及ぼしていると指摘した。

「公衆環境研究センター」の馬軍主任によると、調査研究の結果、中國の紡績業の汚染物質の排出量は多く、水使用の効率性が低い。中でも捺染による汚染水の排出量は紡績業の排出総量の80%を占める。また浙江省、江蘇省、山東省、広東省、福建省の染色仕上加工による汚染水の排出量は、中國國內の染色仕上加工の排出量の90%を占める。現在、中國の汚染地図データベースに登録されている紡績企業だけでも6000社を超え、一部の企業は私設の地下排水管によって汚染水を直接排出し、正常に汚染処理施設を使用せずに、規定された汚染水排出総量を超えて排出し、処罰を受けても或いは期限內に是正するよう指導されていない。また、これら企業の中には、大型の國際ブランドや國內ブランドのサプライチェーンも少なくない。

調査研究によって、基準を超えて汚染水を排出した紡績製品の製造業者と有名ブランドの間の供給関係に対し、初歩的な総括を行なった結果、環境保護団體は2012年3月22日、26日、29日に分けて48企業のCEOに対し、サプライチェーンの規則違反による環境汚染問題を考慮し、環境保護団體が書面で指摘している具體的な問題に回答するよう求める書面を送った。回答を行なった少數のブランドを除き、今日までに未だ32社の回答が返ってきていない。中にはマークス&スペンサー（Marks & Spencer）、Esprit、カルバン?クライン（Calvin Klein）、ジョルジオ?アルマーニ（Giorgio Armani）、カルフール（Carrefour）などの世界的ブランドの他、361°、安踏（ANTA）、雅戈尓（YOUNGOR）などの國內著名ブランドも含まれている。

「中國網日本語版（チャイナネット）」2012年4月10日