世界で最も影響力のある中央銀行といえば、米連邦準(zhǔn)備制度理事會(huì)(FRB)である。では、世界で総資産が最も多い中央銀行はどの銀行か。その答えが中國(guó)の中央銀行である中國(guó)人民銀行だとは誰も想像できないだろう。
中國(guó)人民銀行の最新の統(tǒng)計(jì)によると、2012年2月末現(xiàn)在の中國(guó)人民銀行の総資産は28兆3300億元(約4兆5000億ドル)にのぼり、FRBと歐州中央銀行(ECB)を上回った。
人民銀の総資産は5年で119%増加
ここ5年で、人民銀の総資産は119%増加し、2011年末時(shí)點(diǎn)で28兆元に達(dá)した。一方、知名度が更に高いFRBとECBの総資産はそれぞれ3兆ドルと3兆5000億ドルだった。中國(guó)の広義マネーサプライ(M2)は過去5年で14.6%増加し、2011年末には殘高が85兆2000億元に達(dá)している。
人民銀は2004年6月、2005年9月、2006年1月に美國(guó)、ヨーロッパ、日本の中央銀行を超えて総資産が最も多い中央銀行になった。2006~2010年には総資産がさらに2.4倍拡張し、2010年末には3兆9000億ドルに、対GDP比は67%に達(dá)した。人民銀の貸借対照表を見ると、総資産は主に外國(guó)為替、貨幣用金、國(guó)債などからなる。
2011年の世界のM2増加額に占める中國(guó)の割合は5割超
スタンダードチャータード銀行は近ごろまとめた報(bào)告で、「世界の流動(dòng)性の主な提供者は人民銀に変わった。周小川氏は人民銀の総裁であると同時(shí)に、世界の中央銀行のトップでもある」とした。
ところが、マネーサプライの大幅な増加は近ごろ現(xiàn)れた現(xiàn)象ではなく、金融危機(jī)後の3年(2009-2011年)の世界のM2増加額に占める中國(guó)の割合は48%に達(dá)している。スタンダードチャータード銀行は、中國(guó)に後押しされ、世界のM2は50兆ドルに迫ると見ている。また、同行の推計(jì)によると、2011年の世界のM2増加額に占める中國(guó)の割合は52%に達(dá)する見通し。
「中國(guó)網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2012年4月24日