第12回北京モーターショーが2日に閉幕、過去最高となる80萬人の來場者が訪れた。
展示面積23萬平方メートル、世界初公開モデル120臺、グローバル企業のCEOが次々登場するなど、北京モーターショーの豪華な陣容は世界トップクラスの5大モーターショーにも引けをとらなかった。しかし會場の混雑、ダフ屋の入場券転売、コンパニオンの主役爭いといった「中國の特色」がこのビッグイベントで相変わらず見られた。業界関係者は、北京モーターショーは華やかではあるが、ソフトやハードの面で世界トップクラスのモーターショーと肩を並べるにはまだ時間がかかると指摘する。
(1)手狹な室內展示館
今回のモーターショーは展示面積23萬平方メートルとうたっているが、それには國際展覧センター舊館の部品展、新館の屋外展示エリアも含まれ、自動車の室內展示面積は実際には10萬平方メートルにすぎない。國內外メーカーの出展面積が年々拡大しているのに対し、新館はすでに手狹になっている。今回フォルクスワーゲンは展示面積が足りず、獨自の臨時會場を建てたことで、主催者側は助かった。
「ハード面の不足が北京モーターショーの大きな弱點」と北京貿易促進委員會の副會長は指摘する。「北京で開かれる世界トップクラスの展示會のスペース不足や會場の混雑を解消するため、北京には室內面積20萬平方メートル以上、屋外面積10萬平方メートルの総合展示館が必要だ」
(2)モーターショーの文化的含意